【復縁体験談】元彼と離れてみて依存から変われた私

私は彼のことが大好きでした。
年上独特の口数少ないところも、時々見せる微笑んだような顔も、華奢だけど骨っぽい肩や腕も、全部好きでした。
だけど一番好きだったのは、私を大切にしてくれるところでした。

当時大学一年生だった私は田舎から出てきたばかりのおのぼりさんで、資格の勉強や都会の喧騒に疲れていました。
その一方なぜかふと寂しくなったり自分は一人ぼっちだと考えてしまったりしていました。
そんな時には真っ先に彼に会いに行きました。
夜中でも構わず、自転車を走らせました。
彼はいつでも迎え入れていてくれました。
そして私はそれに甘え過ぎていたのです。

「ちょっと俺に依存し過ぎかな」
これが別れの言葉でした。
正直寝耳に水という感じはなく、ああ、という自分でも驚くくらい冷静な気持ちでいました。
私たちは別れて、友だちに戻りました。

彼の優しいところが大好きでした。
悪く言うと、私にとって都合がいいところが好きだったのかもしれません。
寂しくなると抱きしめてくれて、どんな時間でも会ってくれて、そんな彼が好きだったのです。
一方的に甘えて、頼って、都合よく振り回して…彼が愛想を尽かすのも無理はありません。
私がしてあげたことと言えば、イベント程度にバレンタインや誕生日にプレゼントを渡したくらいだったと思います。
恋愛と言うにはおこがましいくらい一方的な甘えとわがままでした。
それに気づいたとき、なんて自分は子供なんだろうと思いました。

精神的に自律したいと思いました。
資格取得講座も増やし、勉強にレポートに精を出していました。
友だちに戻った彼からは時々メールが来ました。
近況報告を数往復するくらいのメールでしたが、それだけで私は頑張れました。
こうやって心配してくれるのだから、別れて正解だったのだ、と思うようにしました。

私より二年ほど早く彼は社会人になりました。
遠い、飛行機の距離での就職でした。
それもいつものようなメールで知り、見送りも何もせず、私たちは離れ離れになりました。

そしてその一年後、私の就職活動が始まりました。
行きたい企業の一つに、彼の就職先の土地での説明会がありました。
思い切って彼にメールをして、食事の約束を取り付けました。
久しぶりに彼に会える。
そう思うとすごくドキドキしました。

待ち合わせをした彼の第一声は「かっこよくなったね」でした。
生き生きとした顔つき、しゃべり方。
あの頃とは違う、と。
「嫌いになったわけじゃなかった」
そう言って彼は抱きしめてくれました。
変わらない骨っぽい腕の中で私は涙があふれました。
彼のために頑張ってきたわけではありません。
でも自分の頑張りを、大好きな人に見てもらえて、認めてもらえてすごく嬉しかったのです。

離れてみて依存から変われた私を見てくれた彼をずっと大切にしたいと思いました。

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